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[ロンドン 7日 ロイター] -
<金利・債券>
米東部時間12時23分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 100.33 0.00 100.33
独連邦債2年物 112.41 +0.07 112.34
独連邦債5年物 132.44 +0.23 132.21
独連邦債10年物 162.85 +0.46 162.39
独連邦債30年物 172.20 +1.14 171.06
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 -0.811 -0.032 -0.779
独連邦債5年物 -0.483 -0.032 -0.451
独連邦債10年物 0.228 -0.032 0.260
独連邦債30年物 1.001 -0.031 1.032
ユーロ圏金融・債券市場では、米軍によるシリアへのミサイル攻撃を受け外交的な緊張が高まるなか安全資産としてのユーロ圏国債に買いが入り、利回りが低下した。米3月の雇用統計を受け米景気回復の力強さに疑念が出たこともユーロ圏国債の買いにつながった。
トランプ米大統領はシリアで化学兵器を使用したとみられる空爆で多数の死者が出たことを受けた対抗措置として6日、米軍にシリアの空軍基地に対するミサイル攻撃を命令。米軍による攻撃についてロシアのメドベージェフ首相はこの日、ロシア軍との衝突につながる恐れがあると警告した。
米ロ間の緊張が高まるなか、欧州ではこの日の取引開始直後から独連邦債利回りが低下。DZ銀行のストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「安全資産を巡る資金の流れは常に政治的なイベントに左右されるが、米国とロシアが関心を持つ地域での政治イベントに対しては市場は特に神経質に反応する」と述べた。
こうしたなかスウェーデンの首都ストックホルムで買い物客で賑わう繁華街でトラックが群衆に突っ込み死者が出たことも、市場が一段と神経質になる要因となった。
独10年債利回りは一時4ベーシスポイント(bp)低下の0.22%と、5週間ぶりの低水準を付けた。終盤の取引では0.23%近辺で推移している。
他の大部分のユーロ圏国債利回りも低下。ギリシャに対する追加支援の条件となる改革について同国政府とユーロ圏債権団が大枠合意したことを受け、ギリシャの2019年4月償還債の利回りは25bp低下の7.69%となった。
この日はスタンダード&プアーズ(S&P)グローバルがフランスの格付け見直しの結果を発表する予定。
前出のDZ銀行のレンツ氏は、格付けに変更はないと見ているとしながらも、仏大統領選挙で極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が勝利した場合、S&Pがどのように対応するか何らかの手掛かりが得られる可能性があるとしている。
S&Pの現在のフランス格付けは「AA」。格付け見通しは「安定的」。仏10年債利回りは一時3bp低下の0.87%と、1カ月ぶりの低水準を付けた。
2017年 4月 8日 1:33 AM JST