トヨタ豊田章男会長、新たなエンジン開発プロジェクトの発足を報告 「エンジンに携わる技を持った人たちを失ってはいけない」と強烈に呼び掛け
https://car.watch.impress.co.jp/docs/event_repo/tokyoautosalon2024/1560445.html 安田 剛2024年1月12日 13:48
東京オートサロン2024において「モリゾウから新年のご挨拶」を実施
TOYOTA GAZOO Racingとレクサスは1月12日、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催中の「東京オートサロン2024」において、トヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏による「モリゾウから新年のご挨拶」を実施した。
(略)
※全文はソースで
※別ソース
豊田会長「EVだけではない」、トヨタがエンジン開発の新規プロジェクト | 日経クロステック
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02710/011200001/ トヨタはエンジン開発継続 豊田会長が宣言 - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20240112-B2PRBDZIAJOQZKPPDI4AKARPNM/
大野精工の社長が「公差なんてごまかせ」と言いました。
トヨタのハイブリッドシステムの将来性について
2024.6.18 | あの多田哲哉のクルマQ&A | 多田 哲哉
いろいろな経済評論家も言っていることですが、これまで栄枯盛衰のあったさまざまな業界のなかで、ダメになったか生き残れたかの“分け目の戦略”を見ると、むかしの技術や製品に執着して「まだいける」「まだ大丈夫」と考えてしまった組織は、ほとんどが没落の道をたどっていますね。しかし、その技術がメジャーになるまでの数年間は、たしかに、どこも大いにもうかっている。
それを自動車業界のハイブリッドに当てはめると、いまはまさに、新しい時代のクルマ――最終的にはそれが電気自動車(EV)か燃料電池車(FCV)なのかわかりませんが――に移りゆく前の「ぬれ手で粟(あわ)」の状況なのでしょう。
多くの方は、「当分はハイブリッドやプラグインハイブリッドでいいんじゃないか」と思われるでしょうが、本当に効率的なEVなりFCVなりが開発されれば、ハイブリッドのような2つのパワーソースをもつシステムは全くのムダ、ということになります。
エンジンとモーターを合わせて搭載するハイブリッドシステムというのは、人間でいうなら、いつも大きな荷物を背負いながら走っているようなもの。片方のパワーソースを使っているときは、もう片方はただの重りであり、物理の原理原則からいって、“最も効率のいいもの”にはなり得ないのです。
しかし、いまはまだそれぞれの技術が発展途上にあるため、エンジンとモーターの組み合わせでお互いを補い合うということが成立している。その結果(特にゴー&ストップの多い日本では)重宝されているにすぎません。
補完といっても、カバーし合える範囲はさほど広くはありませんし、そのシンクロ率が極端に上がり、パワーソースとしてナンバーワンになる、という展開も期待できません。ガソリンエンジンとモーターはそもそも親和性がなく、親和性がないからこそお互いの足りないところを補っているのですから。
かつてこのコーナーで、ロータリーエンジンとモーターの組み合わせの可能性や期待について話しましたが(関連記事)、それもまた、最も効率的なパワーユニットになるということはないはずです。
いまはたまたま、政治・経済的な理由もあって、再びハイブリッドに注目が集まっています。しかし長い目で見れば、どれとは断言できないものの、ハイブリッド以外のどれかが必ず抜け出し、インフラも含めて本命のパワーソースになることでしょう。
多田 哲哉
1957年生まれの自動車エンジニア。大学卒業後、コンピューターシステム開発のベンチャー企業を立ち上げた後、トヨタ自動車に入社(1987年)。ABSやWRカーのシャシー制御システム開発を経て、「bB」「パッソ」「ラクティス」の初代モデルなどを開発した。2011年には製品企画本部ZRチーフエンジニアに就任。富士重工業(現スバル)との共同開発でFRスポーツカー「86」を、BMWとの共同開発で「GRスープラ」を世に送り出した。トヨタ社内で最高ランクの運転資格を持つなど、ドライビングの腕前でも知られる。2021年1月に退職。