>>1 むしろGTはまだ学習AIやってなかったのかと
Forzaは20年前から取り組んでるぞ
https://dengekionline.com/soft/interview/forza2/index.html ――CPUのAIは慎重に走るのですか?
谷口:前作の『フォルツァ』では、「ドライバター」というプログラムがありました。
マイクロソフトの研究機関に熱狂的なF1ファンのプログラマたちがいまして、『フォルツァ』のプロジェクトと一緒に共同開発しましょうということで、このドライバターというクルマのAIが前作に搭載されたわけです。
これは学習AIというかたちで、クルマがプレイヤーの操作なしに学習したとおりに走るというプログラムなんです。
今回の『フォルツァ2』では、このドライバターとはまた違うんですが、ドライバーを雇って自分の代わりに走らせることができるようになっていて、そこに前作のドライバターの技術が注力されています。
――なるほど。具体的にはどういった動きをするのでしょうか?
谷口:従来のCPUカーっていうと、いわゆる決められた走行ラインの上を走らせていくんですよ。
だから、こちらがぶつかっても走行ラインから外れることがないですし、コーナーリングもタイヤがブレることなく1本のラインに沿ってクリアしていったりするだけ。
これだとレースをしていてもなにも楽しくない。
要はなにも考えていない、感情がないわけで、そんな相手を抜く楽しさって少ないじゃないですか。
やっぱりブロックしてきたりとか、走行ラインを変えるとか、考えて走るというAIをやろうとしていたんです。
そこで前作のドライバターでは、プレイヤーがコースを何回も走っているうちに、例えばS字がうまく走れていたら、S字が得意なAIドライバーになっていったりとか、300Rが得意になったりとか、コーナーのR(※11)によって、プレイヤーの走りをいろいろ学習していくんですよ。
で、プレイヤーの分身となるアバターといったかたちで、それをドライバターと呼んでいるわけです。
それをレースで代わりに走らせると、プレイヤーがいつもミスってるところでちゃんと同じミスをしてて、ああヘタだなーとか思ったり(笑)。
前作ではそのドライバターを使って、代わりにレースで賞金を稼がせたりできたんですよ。
で、今回の『フォルツァ2』のAIはドライバターとは呼ばずに、あらかじめ分身のレーサーが何人かいます。
ドライビングが上手いやつとか、ちょっとヘタなやつとか。
で、そいつらを代わりに雇って走らせることができます。
その代わり、勝つと賞金はずいぶん取られちゃうんですけど。
こうしたAIの部分は、これからもっともっと進化していくと思っています。