
日本反論、反映わずか「表現の自由」最終報告書
2017年09月08日 06時00分
【ジュネーブ=笹沢教一】日本のメディアや歴史認識などを巡る状況を批判してきた国連人権理事会の「表現の自由」特別報告者、
デービッド・ケイ米カリフォルニア大学教授が、日本政府の反論などを踏まえて加筆修正した最終報告書を国連に提出したことがわかった。
日本政府は、ケイ氏が5月末に提出した報告書案に「事実に基づかない」などと反論してきた。
しかしケイ氏が修正した項目はわずかで、反論の多くは最終報告書に反映されなかった。
本紙が入手した最終報告書では、「メディアに対する政府の直接、間接の圧力が日本の民主的基盤を損なう」と主張していた報告書案の結論部分が、
「政府がメディアに行使できる直接、間接の圧力が日本の民主的基盤を損なう」との表現に変わっていた。
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170908-OYT1T50030.html