もし月がなかったら、地球はどうなる?
地球の唯一の衛星・月。地球の4分の1ほどの大きさで、表面積は南北アメリカ大陸ほど。誕生の起源は諸説あるが、「惑星の衝突で月が生まれた」という大胆な説を1960年代に発表したのが、
アポロ計画前から月面地理を研究していたハートマンだった。その月が毎年、約4センチずつ地球から遠ざかっている。今から数十億年後、月が地球の衛星でなくなった時、地球はどうなってしまうのか。
月が遠ざかるにつれて地球の自転は遅くなり、1日の時間も長くなる。現在の月と地球の距離は約38万キロ。約2万キロの時代は、1日の長さが約4時間ほどだったという。
そして、月の引力は地球の自転軸の傾きを23度に保ち、わずか1度でもずれると地球では大変動が発生。月は地球の気候の調節装置のような役割を担い、
一説によると地軸がわずかに傾いたために緑地帯だったサハラが砂漠化したとも。地軸が大きく傾くと、雪に埋もれたエジプトや灼熱の砂漠化した南極など、今では想像もできない異常変動が起こる。
自転を鈍らせる月が完全に無くなってしまうと地球は超高速で自転をはじめる。1日の長さは今の約3分の1。時速数百キロの強風や砂嵐が吹き荒れ、人類の進化の道は閉ざされる。
そして、1億年に1度の確率で地球に衝突が起こり、その度に大量絶滅が発生。
https://news.mynavi.jp/article/20140815-a389/