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昨年12月31日に肺塞栓症（はいそくせんしょう）のため、89歳で亡くなった女優の中村メイコさんを送る会（乾杯で送る会）が3月18日、東京・渋谷セルリアンタワー東急ホテルで行われた。会の前に、夫で作曲家の神津善行さんら親族が取材に応じ、夫の神津善行さんが、最愛の妻・中村メイコさんが昨年の12月31日に亡くなった時の状況を涙を流しながら明かした。 神津善行さんによると、昨年12月31日、自宅で夫婦2人でNHK紅白歌合戦を見ていた最中に、中村メイコさんが「少し変だから寝かせて」と言い、寝室に連れて行ったという。神津さんはその時の様子を号泣告白。「その後すぐに“やっぱり起こして”と言われ、首の後ろに手を添えて上体を起こしてあげた。すると僕の小指に人差し指を絡めてきて一緒に抱き抱えるようにして過ごしていたが、一分ほどすると突然指の力が無くなってポロッと指が外れた。声を掛けてもぐったりしていて…息を引き取る瞬間は僕の腕の中にいました」と声を詰まらせ語った。「人生の幕の引き方がとてもきれいだった」と妻らしい最期だったことを静かにたたえた。 想い出として、「よくどっちが先に死ぬかということを話し合った…その時にメイコは“私はあなたの葬式なんてできないから絶対に黙って先に逝かないでね”と再三言われた」、「俺もあんた一人で遠い所を、道もわからない所に、行かせるわけにはいかないから、一人であんたが死んだら俺もついていってやるよと話した」と涙で語り、夫婦でそんな話をした時、中村メイコさんが嬉しそうに泣いていたことを明かした。 今の願いは、「（あっちにの世界に）ちゃんとたどり着けるのか、どうしても心配。一緒に行ってやりたい」と最愛の妻への熱い思いを滲ませて偲んだ。 [テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp