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今や欠かせないコミュニケーションツールとなったSNS。その一方で、SNSをきっかけとしたトラブルや犯罪も起きている。子どもたちが巻き込まれないための、取り組みが続いている。 ＜ネットは半永久的＞ 「例えば、みんなの裸の写真。一枚でも送ったら、その裸の写真は自分が60になろうが70になろうが80になろうが、半永久的にネット上では出回っているんだということを忘れないでください」と生徒たちに話すのは、県南少年サポートセンターの霜鳥佳代子センター長。 11月27日に福島県本宮市の本宮第二中学校で行われた授業で、インターネットやSNSに潜む“危険”を伝えるための取り組みだ。 ＜SNSきっかけで犯罪の被害者に＞ 顔の見えない相手とのやり取りから、忍び寄る魔の手。全国では、2022年は1700人を超える18歳未満の子どもが、SNSをきっかけに犯罪の被害者となっている。 福島県内でも、2023年に少女がSNSで知り合った男に性的な被害を受けるなどの事件が起きている。 ＜多くがSNSを利用＞ スマートフォンの所有率は小学6年生で半数、中学2年生では8割を超えるとされている※出典：モバイル社会研究所（NTTドコモ）2022年11月調査 学校への持ち込みは禁止されているが、この中学校でも2年生の多くの生徒がスマホを持ち、SNSを利用していた。 ＜加害者にも被害者にもならないように＞ 県南少年サポートセンターの霜鳥佳代子センター長は「闇バイト・裏バイトと言っているところに関心を持ってアクセスすると、自分が犯罪者になってしまう」と話す。性犯罪や詐欺、誘拐など、子どもたちがあらゆる犯罪の被害者にも加害者にもならないように、警察では福島県内の小中学校などを回り、年間で300を超える授業をしている。 ＜ルールを守る・相談する＞ 大事なことは、家族でスマホの利用ルールを決めて”守ること”。そして、困ったときはいつでも学校や家族、警察に相談することだという。 授業を受けた生徒たちは「良いこと悪いことを考えて、扱うことが大切だとわかりました」「僕はまだスマホを持っていないんですけど、便利だけど危険なこともあるということをしっかり理解して、これから使っていければいいと思います」と話した。 SNSの利用が当たり前になったからこそ、子どもたちにメリットもデメリットも理解してもらうことが求められている。