>>897 前のほうに直球で言っている節があった
>この十年、状況は様変わりした。マンガのドラマ化はハリウッドの鉄板になった。指輪物語やゲーム・オブ・スローンズを通じファンタジーは恥ずかしがらずに誰もが楽しめるものになった。そしてたぶん一番重要なのは、今やおたくはカネを、そして権力や地位をも持っているということだろう。世界で一番大きな、そして一番勢い良く成長している企業はおたくが経営し、おたくを雇っている。主流のカルチャーも、おたくいじめをやめ敬意を示すようになった。スタートアップはかっこいい。僕らは勝ったのだ。
>そして、そこに問題がある。僕らは未だに自分達が反乱軍かのように振る舞っているけれど、今や僕らは帝国だ。数十年の時は僕たちのやり方がおおむね正しく、批判は間違っている事を証明した。だから他人に耳を貸さない僕らの習性は深く根付いている。それどころか、カルチャーに向けられた批判をやりかえすのが絆を深めるちょっと儀式になってすらいる。連中には僕らがやっていることなんて表面的にしかわかっていなかったから。誰かの批判を攻撃するのも、かつては大したことではなかった。一握りのフォーラムを読んでいる人以外にそうした論考が読まれる事はなったからだ。そんな内なる声も、今や大きな問題になる。おたくが本当の権力を振りかざしている。GamerGate 事件はゲーマーの自分にとって恥ずべき出来事だった。けれど恐ろしいのは、その暴力的な物言いの底にある振る舞いが、自分たちのカルチャーに常在する何かと同じ感じがすること。それでいいという空気があることだ。ただ驚くしかない。その空気はあっという間に性的暴行や人命を脅かすところまで広がった。インテルのような主流の企業が私たちの突きつけた圧力に巻き込まれている。